vättlina 伊藤 香澄さんのこと

小浜に移住してきた伊藤さんに、蚤の市で出会ったものを展示していただいています。
お家に連れて行ってもすぐに馴染んでくれそうなものばかり。日本の暮らしと相性が良さそうな佇まいです。

/伊藤さんからのメッセージ/

暮らしにまつわるものづくりが好きで、雲仙市小浜の海のそばで古いものに囲まれて機織りをしながら暮らしています。

小浜へ来る前には、暮らしの中で必要なものをできるだけ自分の手で作れるようになりたいと思い北欧の手工芸の学校へ留学していました。

そこでの日々の中で、それまで暮らしの中になにげなく存在していたものたちや

出処を気に留めたことのなかったものたちにもすべて起源があり、

存在するようになった背景や過程、その作り手がいるという当たり前のことに気づかされました。

それぞれの家庭で人々の毎日を少しだけ豊かにしてきたであろう

作り手のあたたかみや暮らしのたのしみを感じられるものに魅かれ、

自身のものづくりもそうでありたいと思い、またそう思えるものに囲まれて暮らせたらいいなと思っています。/伊藤さんより/

（略歴）

2013年　デンマークの手工芸学校留学（織り、刺繍、仕立て）

2014年～2015年　スウェーデンの手工芸学校留学（テキスタイル全般）

2017年～　雲仙市小浜で暮らし始める

/北欧の古いもののお店、tvättlinaのこと/
スウェーデンの南の緑あふれる小さな島で、蚤の市が大好きなsofieと出会って、
たくさんの蚤の市を巡りながら二人で集めてきた古いものたち。
天気のよい日には暮らしていた集落の中庭の芝生で集めたものたちの手入れをし、
その前ではいつも、連なる洗濯ひもに掛かったたくさんの洗濯ものが風に揺れていました。
木漏れ日の下で風にそよぐシャツやスカートやシーツの間を二人で何度もくぐり抜けながら、
かごを洗ったり、お皿を磨いたり、
Tvättlinaはスウェーデン語で”洗濯ひも”、準備の日々を思い出す時に、最初に頭に浮かぶ光景です。